ここまで、劉備と曹操という「リーダー」タイプの象徴ともいえる人物を、その人生を追いながら分析してきました。ここでは、その結果のまとめとして、魅力ある「リーダー」の条件というものを述べたいと思います。それは七つほどあります。


1 寛容であること

部下の失敗をいちいち咎めたり、その欠点や短所ばかりを指摘せず、長所をもって用いるべきである。すなわち、適材適所は絶対である。また。恩賞はその者が想像しているよりも厚く与えることが効果的である。


2 謙虚であること

人材というものは傲慢な人物の下には集まらないものである。また、どんなに取るに足らない人物であろうと、その人物を蔑ろにしてはいけない。そういう人物には上手に距離を置くことを心がけ、決して攻撃してはならない。無駄に他人の怨みをかうことは愚かである。


3 公平・平等であること

その結果や実力で評価し、決して、私情、学歴の有無、年齢の老若、男女性別、で判断してはならない。また功のあった者は必ず賞し、罪を犯したものは必ず罰しなければならない。


4 目標をはっきり示すこと

従がう者が迷うことなく進めるよう、常に目標や目的を示すことが必要不可欠である。主が迷えば、従は散るのである。


5 信頼すること

部下の意見には必ず耳を傾け、その意見は必ず用いること。また、一度信頼した部下は、その者が愚者であることが判明した場合を除き、決して疑わないこと。


6 人を見る目を養うこと

「ブレーン」タイプの人材、「パフォーマー」タイプの人材をバランス良く集めることが必要である。悪口癖のある者、口だけで実力の無い者、信義の心に欠ける者、自分の功名しか考えない者は重用してはならない。


7 人材は育てること

長所を伸ばし、短所を補わせ、経験の浅い者には実を積ませ、長い目で育てることが必要である。即戦力だけを求めると長期的な発展は実現できない。

「リーダー」の条件とは?


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